Instagramの基本用語をわかりやすく解説!SNS運用の第一歩

こんにちは!中小企業診断士の西村星彌(合同会社CLEMA)です。
私は仕事柄、年間300者の中小企業や個人事業主の方とお話をしていますが、SNS運用の話になるとよく聞くのが、「そもそも用語がよくわからなくて…」という言葉です。
「リーチ」「エンゲージメント」「インサイト」など、SNSには専門用語が多く登場します。
でも、これらを理解できるだけで、コンサルタントとの会話がぐっと有意義になり、「そんな指標があるんだ」「そんな分析の方法があるんだ」と新しい発見につながります。
実際、私が支援してきた多くの企業でも、“用語を理解すること”が成果の第一歩でした。
意味がわからないまま投稿を続けていても、「うまくいっているのか」「改善すべきなのか」が判断できません。
そこで今回は、Instagramを始めたばかりの初心者の方や、「毎日投稿しているけど効果が見えない」と感じているSNS担当者の方向けに、Instagram運用の勘所をつかむための基本用語をわかりやすく整理しました。
Contents
フィード
フィード投稿とは、プロフィール画面やタイムラインに表示される通常の画像投稿のことです。
企業にとっては「ブランドの顔」であり、世界観や採用メッセージを伝える場所です。
写真だけでなく、テキストやカルーセル投稿(またカタカナ用語…!以下に解説あります)を組み合わせることで、より効果的に自社の魅力を発信できます。
リール
リールは短尺動画(最大90秒)で構成される、拡散力の高い投稿形式です。
Instagramのアルゴリズム上、リールは新しいユーザーに表示されやすいため、採用・集客どちらにおいても新規層へのリーチ獲得に最適です。
店舗や職場の雰囲気を伝える動画、社員インタビューなどもリール向きのコンテンツです。
ストーリーズ
ストーリーズは24時間で自動的に消える投稿機能で、「ストーリーズを制すものはインスタを制す」とも言われるくらい重要な機能です。※この理由については別投稿で解説予定です。
一時的な情報発信に向いており、「今日の社内風景」や「キャンペーン告知」など、リアルな発信に最適。
採用目的であれば、“日常感”を通じて親近感を醸成できる強力なツールです。
ハイライト
ハイライトは、ストーリーズをまとめてプロフィール上に残しておける機能です。
採用なら「社員紹介」「福利厚生」「職場紹介」、集客なら「メニュー」「お客様の声」など、テーマ別に整理することで、訪問者が欲しい情報をすぐ見られる導線を作れます。
ハイライトのアイコンに統一感を持たせることで、アカウントの見栄えがよくなりフォロー転換率が上がります。
ハッシュタグ
ハッシュタグ(#)は投稿を検索・発見してもらうためのキーワードです。
採用なら「#看護師募集」「#事務職採用」、集客なら「#福井エステ」「#美容室求人」など、ターゲットが検索しそうな言葉を選ぶことがポイントです。
ハッシュタグは本の背表紙みたいなもので、あまりごちゃごちゃしてると、本屋の店員がどこの本棚に並べれば良いか(インスタで言えば誰におすすめすれば良いか)わからなくなります。
つけすぎると逆効果になる場合もあるので、5〜10個程度が目安です。
メンション
メンション(@)は、他のアカウントをタグ付けして通知を送る機能です。
たとえば、社員が登場する投稿で「@社員のアカウント」をメンションすれば、拡散力が高まりやすくなります。
他社とのコラボ投稿や、インフルエンサーとの連携でも欠かせない機能です。
コンバージョン
コンバージョン(CV)とは、最終的な成果(目的達成)を意味します。
採用では「応募フォームの送信」、集客では「予約・問い合わせ」などが該当します。
Instagramでは「リンククリック」や「DM送信」を経由してコンバージョンにつながるケースが多いため、投稿ごとに明確な目的を設定することが重要です。
エンゲージメント
エンゲージメントは、「いいね」「コメント」「保存」「シェア」などユーザーからの反応の総称です。
数値が高いほど、ユーザーとの関係性が深いことを示します。
採用アカウントなら「共感」や「親近感」、集客アカウントなら「信頼性」につながる指標です。
インプレッション
インプレッションとは、投稿が画面上に表示された延べ回数のことです。
ここでポイントなのは、同じ人が何度見ても、そのたびにカウントされるという点。
たとえば、あなたの投稿を1人のユーザーが朝と夜に2回見た場合、
インプレッションは「2」として記録されます。
そのため、「何人に届いたか」を知りたいときはリーチを、「どれくらい多くの人の目に触れたか・何度見返されたか」を知りたいときはインプレッションを確認します。
キャンペーン投稿や求人情報など、“繰り返し見てもらうほど効果がある投稿”の露出度を測る指標として役立ちます。
リーチ(オーガニックリーチ)
リーチは、投稿を実際に見た「人数」を示します。
広告を使わず自然に届いた範囲は「オーガニックリーチ」と呼ばれます。
採用や集客目的では、フォロワー外にどれだけリーチできているかをチェックすることで、コンテンツの拡散力を判断できます。
インサイト
インサイトは、Instagram公式の分析機能です。
フォロワーの年齢・地域・利用時間帯、各投稿の反応などを確認できます。
分析データをもとに、「投稿する曜日や時間帯」「人気のテーマ」を把握し、次の戦略に活かすことができます。
UGC(User Generated Content)
UGCとは、ユーザーが自発的に投稿したコンテンツのことです。
例えば、スタバは新作を出した場合、自分が広告をしなくても勝手にみんながインスタに写真を撮って投稿してくれますよね。あの勝手にコンテンツを生成してくれて勝手に宣伝してくるっていうイメージです。理想の広告手法ですよね。
お客様や社員が自社に関する投稿をしてくれた場合、それをリポストすることでリアルで信頼性の高い発信ができます。
採用でも「社員の日常投稿」を活かすと共感を生みやすいです。
KPI(Key Performance Indicator)
KPI(Key Performance Indicator)は、最終目標(応募・来店など)までの途中経過を測る指標です。
たとえば採用なら「フォロワー数」「エンゲージメント率」「DM数」、集客なら「リーチ数」「予約ページクリック数」など。
定期的に見直してPDCAを回すことで、アカウントが確実に成長します。
滞在時間
フォロー転換率とは、プロフィールを訪れた人が実際にフォローしてくれた割合です。
「プロフィール写真」「自己紹介文」「固定投稿(上3枠)」の完成度が高いほど、この率が上がります。
採用では「この会社で働いてみたい」、集客では「このお店に行ってみたい」と思わせる工夫が鍵です。
滞在時間
滞在時間は、ユーザーがあなたの投稿を見ている時間のこと。
動画やカルーセル投稿で滞在時間が長いと、Instagramのアルゴリズム上、優先的に表示されやすくなります。
つまり、滞在時間を伸ばす=リーチ拡大につながる重要な要素です。
離脱率
離脱率は、ユーザーが投稿を途中で離れた割合です。
ストーリーズを連続して見る途中でスキップされた場合などが該当します。
「最初の1秒」で興味をつかむ構成を意識することで、離脱率を下げることができます。
キャプション
キャプションは投稿文のこと。
テキストで「共感」や「信頼」を生むための大事な要素です。
採用なら「働く人の想い」、集客なら「サービスの魅力」を短く伝え、“最後まで読ませる工夫”を意識しましょう。
カルーセル投稿
カルーセル投稿とは、1つの投稿で複数の画像をスライドして見せる形式です。
ストーリー性を持たせやすく、採用なら「1日の流れ」、集客なら「メニュー紹介」などに最適です。
スワイプすることで滞在時間も長くなり、アルゴリズム的にも有利です。
あなたの会社もSNS運用を始めてみませんか?
Instagram運用で効果を出すには、「用語の意味を理解すること」が重要なポイントの1つです。
各指標を意識しながら投稿すれば、単なる発信ではなく、採用・集客へとつながる“戦略的運用”が可能です。
あなたの会社でも、今すぐ第一歩を踏み出してみませんか?
SNS採用は、始める企業が少ない、始めても途中で諦めてしまう中小企業がたくさんいます。
このブログでは今後も、「中小企業でもすぐ実践できるSNS採用の事例とノウハウ」をたっぷり紹介していきますのでぜひチェックしてくださいね!
採用に悩む企業さまは、ぜひ【リクレマ】のページもチェックしてみてください!
次回の記事もどうぞお楽しみに!

保有資格:中小企業診断士(国内唯一の経営コンサルティングの国家資格)
合同会社CLEMA 代表
エステサロンを2店舗経営し、独自のSNSノウハウを駆使してホットペッパーに依存しない集客を実現。開業からわずか3か月で月商100万円を達成した実績を持つ。現在はその経験を基に、エステ業界をはじめとした中小企業に対し、SNS集客支援やSNS運用代行を展開している。
大手レコード会社、日本酒メーカー、経営コンサルティング会社を経て合同会社CLEMAを設立。公的機関のコーディネーターとしても活動し、年間300社以上の中小企業の相談対応に携わるなど、幅広い現場経験に基づいた支援を行っている。


