【SNS採用の成功事例 Vol.6】Ali'i(アーリー)メンズ美容室

こんにちは!中小企業診断士の西村星彌(合同会社CLEMA)です。

SNS採用の成功事例を勝手に分析・解説するシリーズ。
今回はvol.6をお届けします。

企業のTikTok運用において、販促や認知拡大と並んで相談が多いのが「採用」です。
「求職者に刺さる動画って何?」
「社員をどうやって巻き込めばいいの?」
そんな悩みを抱える広報・人事担当者の方は多いのではないでしょうか。

今回は、そんな中小企業こそ参考にしてほしい、再現性抜群の成功事例をご紹介します。

今回ピックアップするアカウント

alii mens salon(@alii_mens_salon)
https://www.tiktok.com/@alii_mens_salon

こちらは、人気YouTuber「中町兄妹」として活躍する中町JP(中町純平)さんが経営するメンズ美容室のアカウントです。

中町JPさんといえば、実妹の中町綾さんと共に活動するインフルエンサーでありながら、ご自身の事務所「トキメキクリエイト」の代表や、美容室経営なども手掛ける27歳(2025年12月現在)の実業家でもあります。

インフルエンサーがオーナーのお店だからこそできる企画……と思いきや、中身を紐解くと「どの企業でもマネできる」エッセンスが詰まっていました。

私が思う成功要因、ポイントは以下の2点です。

「従業員リレー形式」という発明級の再現性

このアカウントの動画スタイルの特徴は、「1つの質問に対し、従業員が順繰りに回答していく」というシンプルな構成にあります。

例えば、「学生時代1番大変だったことは?」「初任給はいくら?」といったテーマに対し、スタッフが次々と答えていく。これ、求職者が見たい「中の人の雰囲気」が手っ取り早く伝わる最高の手法なんです。

aliiさんの動画で面白いのは、回答者の後ろに「次の回答順のスタッフが待機して映り込んでいる」ところ。カメラの焦点が当たっていない従業員の雰囲気まで伝わってきて、これだけで一つのエンタメとして成立していますよね。

ただ、ここで皆さんに注目してほしいのは「後ろに並ばせる演出」そのものではありません。
「従業員のスケジュールに合わせて個別に撮影したものを、後から繋げるだけでも十分成立する」という点です。

全員を同じ時間に一箇所に集める必要はありません。それぞれの空き時間にサクッと撮って、編集で繋げばいい。
この撮影・編集コストの低さ、そして再現性の高さこそ、中小企業が見習うべき最大のポイントです。

「フォロワー数」を追わない勇気

過去に紹介した成功事例の、

「就職したらどう森みたいな職場だった件について。」

「私が働くところみてて」

などは、モデルを使ったり神がかった編集でエンタメ性を追求したりと、見習うべきではありますが「中小企業での再現性」という観点で考えると、撮影・編集ともに非常にコストがかかり、プロのコンサルを入れて月額数十万円のコストがかかってきてしまいます。

ここで改めて採用目的のアカウントにおいて「バズ」「フォロワー」が必要かどうかを考えてみてください。

中小企業にとって、1年間に採用する人材というと10名前後、そこそこ大きな会社でも30人前後ではないでしょうか。となると、仮にフォロワー1万人いて、そのフォロワーの中で純粋な就職希望者が1%の100人いたとしても、「そんなにいらないよ」状態になってしまうわけです。

もちろん「選ぶ」メリットは生まれますが、そこまで到達するまでにかかるコストを考えると、「もう少しコスパの良い運用をすればいいのにな」と中小企業診断士として思うことが多々あります。

採用目的のアカウント運用で多くの企業が陥りがちなのが、「フォロワーが増えない」と嘆いて更新を止めてしまうこと。

でも、ハッキリ言います。

だって、この記事を読んでいるあなたは、興味のない企業の採用アカウントをフォローしていますか? していませんよね。
正直なところ、業界関係者や一部の熱心な求職者を除いて、一般層に「フォロー」までしてもらう必要はないのです。

むしろ、同業の美容師さんや業界関係者が「投稿ネタの参考」として見てくれる状態になれば、TikTokのアルゴリズム上で「美容・ヘアサロン界隈のアカウント」として正しく認知されます。
そうすれば、結果としてその界隈に興味がある求職者のおすすめ欄にも、ちゃんと届くようになるんです。

「バズらせなきゃ」と気負うのではなく、必要な人に届くように「界隈」を意識する。aliiさんの運用は、その割り切りができている好例だと言えます。

まとめ:「何を言うか」より「どう感じさせるか」

中町JPさんのネームバリューに目が行きがちですが、やっていることは非常にロジカルで、コストパフォーマンスに優れた運用です。

  • スタッフの個性を「リレー形式」で手軽に見せる
  • フォロワー数ではなく、業界内でのジャンル認知を狙う

これなら、「うちは有名な社長もいないし…」と諦めていた企業でも、明日から真似できる気がしませんか?

あなたの会社も始めてみませんか?

SNS採用は、始める企業が少ない、始めても途中で諦めてしまう中小企業がたくさんいます。
このブログでは今後も、「中小企業でもすぐ実践できるSNS採用の事例とノウハウ」をたっぷり紹介していきますのでぜひチェックしてくださいね!

採用に悩む企業さまは、ぜひリクレマ】のページもチェックしてみてください!
次回の記事もどうぞお楽しみに!